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2014年4月26日 (土)

人足商売

私は音楽業以外に、IT業ですでに30年近く働いています。

30年前はC言語が出始めで、COBOLやPASCALという言語がメインで、設計→開発→テスト・デバッグの大きな流れで、プログラムのコード数と何人で何か月かかるかの単位を「人月(にんげつ)」として、その報酬の計算をしていました。コンピュータのスピードも遅く、コンパイルする間にタバコを吸いに行ったり、ご飯を食べに行く時代でした。
そして20年前にはC++言語やJava言語が出始めた頃で、設計→開発→テスト・デバッグは前よりも短く、オブジェクト指向設計で、短いスパンでスパイラルに開発していました。
しかし、この時代もまだ相変わらず「人月」で報酬の計算をしていました。
10年前には、どの言語も安定したころで、それに付随するフレームワークやライブラリが充実してきました。つまりプログラムの基本部分は他の人が作ったモノを使う時代です。
アジャイル開発という言葉もそろそろ出てきたころで、設計→開発→テスト・デバッグは、前よりももっと短い単位になり、『ユーザの価値』という最も小さい単位での開発になりました。
それにもかかわらず、この時代でもまだ「人月」で報酬の計算をしていました。
さて現在、どうなっているか?
相変わらず、プログラムをする人間の能力に拘らず、ソフトウェアの開発では何人が何か月働くかで報酬が決まります。
何が問題かというと、プログラムというのはカンのいい人が書くのとそうでない人が書くのでは、10倍以上の作成能力の差があります。つまり職人と同じ世界で、ある程度やればどんなシステムも見えてくるのですが、いまだに『どの言語を何年』とか『どのフレームワークを使ったことがある』とかいう出鱈目な条件で人を集めて、プロジェクトが失敗します。
このままだと日本から真っ当なソフトウェア職人はいなくなるのでは?と思う今日この頃です。

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